私がパイロットになりたいと思った時のこと

パイロットになるには

皆さんこんにちは!エアライン機長のGOROです👨‍✈️

今回は自己紹介も兼ねて私がパイロットになりたいと最初に思った時のことをお話ししたいと思います。

きっかけは新聞のニュース記事

学生時代に実家で新聞を読んでいたら、こんな事故の記事が一面にありました。

「日航機、駿河湾上空でニアミス」

これは日本航空のB747とDC10が駿河湾の上空でニアミスになり、回避操作の結果91名の乗客が負傷したという事故です。

この事故に対する真実であったり考え方、意見はさまざまあると思います。

ただ私が当時、この新聞記事を見て感じたことは、

「パイロットの操作でニアミスを回避した」

「自分の操縦ひとつで人の命を守ることができる」

「逆に失敗したら人の命に関わる重大な仕事」

「自分がその場にいたらどうすることができただろうか?」

といったことが頭に浮かびました。

昔から飛行機は好きで、空を飛んでみたいという気持ちはありましたが、この新聞記事を読んで初めて「パイロットになって人の命を守りたい」と思いました。

パイロットを「仕事」にしてみたいと思いました。

パイロットの中でも人を乗せて、その乗客の命を守って安全に目的地まで届けたいという思いからエアラインパイロットになろうと決心しました。

そこからパイロットになるまで

それ以来どうやったらパイロットになれるのかを調べました。

現在のエアラインパイロットへの道はこちらをどうぞ!

当時の方法は航空会社の自社養成や航空大学校への入学でした。

どのような採用試験なのかを調べました。一般知識や面接、英語の試験、適性検査、身体検査などでした。

合格者の声のようなものを読むと、あまり対策してもしょうがないと書いていました。でも可能ならできるだけ対策したいと思うのが受験者の思うところでしょう。

私も対策できるものはしようと思いました。

英語の対策

英語についてはCNN English Expressという英語のニュース本を毎号買ってリスニングやリーディングを勉強していました。スピーキングの練習は足りなかったな〜と思います。シャードーウィングをしていただけだったので、やはり話す機会を設ける方が良かったとは思いますが、採用試験で必要なレベルでは十分かもしれません。

パイロットに求められる英語力はこちら

面接の対策

これは場慣れが重要ではないかと思います。後悔しているのはパイロットになることしか考えておらず他業種は数社しか採用試験を受験していなかったので自社養成の面接が初めての面接になってしまったということです。

自己PRや経歴からある程度質問を予測して臨みますが、実際に面接官を前にして話すのは慣れが必要ですので事前に面接を受けておくことをオススメしておきます。

自己PR等も素直な気持ちから出るものを書く方が深掘りされても困りにくいですし、変に知識を小出しにしても面接官の方が現役のプロですから通用しないので、素直な自分を出すのが印象はいいと思います。

後は面接関連の書籍を読んだりして聞かれそうな質問への対策をしていました。

身体検査の対策

これは航空身体検査を受験できる病院があるのでそこで事前に1度受験してどんなものなのかを試すのはアリだと思います。

私も1度受験しました。当時は視力の制限が今よりも厳しかったので毎日目の体操をしていました。

パイロットになったら毎年航空身体検査に合格しなければならない

適性検査の対策

適性検査は会社によってどのようなことをするかが違います。ゲームのようなことをするところもありますし、実際にシュミレーターを操縦したりするところもありました。

他社の適性検査で合格したから他の会社では大丈夫というものではありませんし、他で不合格だったからここでも無理かな。。。とかは考えなくてもいいです。

見られているのはひとつのことに集中しすぎないことです。そしていわゆるマルチタスクと言われるような複数のことを同時に処理するようなことです。

コツを言うなら、マルチタスクというものの、同時に2つのことは人間できないので時間を区切って注意を分散するということです。

例が良くないですが、歩きスマホに少し似ています。歩きスマホを「歩きながら①スマホを見る+②周囲を見るというマルチタスク」だとすれば、①、②を2〜3秒ごとに入れ替えれば物にぶつからずに歩けると思います。①のスマホが気になって見る時間が長くなるから物にぶつかってしまうのです。

ながらスマホは危ないのでお控えください!

適性検査でチェックされるような飛行機の操縦に必要なマルチタスクも近いものがあり、例えば上昇の操縦をするときには機首を上げますが、機首の角度(ピッチという)が気になってそれに気を取られているとスピードを見る頻度が減ってしまうとスピードがずれてしまったりといったようになってしまいます。ピッチとスピード、さらにはエンジン推力や上昇率、バンク角をピッチを中心にひとつ1〜2秒ごとに切り替えて見るといったことが必要になってきます。この計器の見方をスキャンと言います。

計器のスキャンは計画的に

こうして私は運良くある会社の採用試験で拾ってもらうことができ自社養成パイロットへのスタートラインに合格しました。

最後までお読みいただきありがとうございました👨‍✈️

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