みなさんこんにちは!エアライン機長のGOROです👨✈️
今日はエアラインパイロットになる方法をみなさんとシェアしたいと思います。
エアラインパイロットになる方法
その人がどうやってパイロットになったかの方法を私たちは「ソース」と呼んでいます。パイロット同士の会話で「ソースはどこですか?」というふうに使ったりします。
ではその「ソース」のそれぞれについてシェアしていきます。
自社養成
自社養成=そのままジシャヨウセイと読みます。
これは航空会社の自社養成パイロットの入社試験を受験して航空会社に入社、その後航空会社で訓練してその航空会社のパイロットになる方法です。
この自社養成を実施しているのはJAL、ANAの2社がメインでスカイマークも採用の実績があります。人気は高く、倍率は100倍と言われるような狭き門になっています。4年制大学もしくは大学院卒業後に新卒で採用試験を受験します。
会社の景気や計画によって採用の人数は毎年異なるようです。
コロナの影響もあり2022年度はJALは80人採用ですが、ANAはゼロです。
狭き門をくぐり抜ける大変さと時代の流れの影響もあるので運も必要になります。しかし長期的に見ればパイロット不足は明らかなので採用がずっと途絶えるということはないでしょう。
求められる人物像としては、何か特別な才能が必要なわけではなく、それよりもチームで働ける人間性やコミュニケーション能力の方が重視されています。
一般職と同じように筆記試験、面接試験がありますが、それに加えて操縦適性検査や航空身体検査があります。
エアラインパイロットのうち最も多いソースが自社養成です。
メリットは給料をもらいながら訓練できること。デメリットは採用の倍率でしょうか。
航空大学校
こちらも自社養成と並んで大変人気なソースとなっています。
エアラインパイロットの約40%が航空大学校出身となっており自社養成に次いで多いです。
自社養成よりも学歴の条件は緩く、4年生大学を2年以上終了か短大や専門学校卒業でも応募可能となっています。また既卒の人も応募可能ですが、過去に身体検査で不合格になった人は再応募不可になります。
入学試験は筆記試験、身体検査、適正検査、面接試験で自社養成とほぼ同じです。
入学後は宮崎空港→帯広空港→仙台空港→宮崎空港という順でそれぞれ半年ごとに場所を変えながら訓練し、約2年でエアラインパイロットに必要なライセンスを取得していきます。
航空大学校卒業後に航空会社に入社し、ジェット機の訓練を行ってエアラインパイロットになります。
メリットは新卒でなくても応募できる、身体検査で不合格でなければ複数回受験可能。デメリットは学費が必要(2年で約400万)、卒業後どの航空会社が採用しているかわからないことでしょうか。
大学でライセンス取得
この方法は比較的新しい方法で2006年からスタートしました。
一般の大学の中に設置された学科(航空機操縦学科といったような名称が多い)で飛行機の操縦を学びながらライセンスを取得する方法です。
東海大学が2006年にスタートさせ、現在では崇城大学や桜美林大学など10校程度あるようです。
在学4年間でライセンスを取得し、卒業後エアラインに就職する流れです。この方法ですでにエアラインで副操縦士や機長になられた方もいらっしゃいます。
メリットは大学卒業の学歴とパイロットのライセンスを同時に取得できる。デメリットは学費が大変高額で、大学によって多少差はあるが4年間で約2000万円程度かかることでしょうか。
自分でライセンス取得
この方法でパイロットになりエアラインを飛んでいる方もいらっしゃいます。
日本もしくは海外の飛行学校でライセンスを取得し航空会社に入社するという方法です。
日本よりも海外の方が費用や学費は安いですがそれでも2000万程度はかかるようです。
1度就職してある程度お金を貯めてから訓練されたという方もいました。
メリットは自分のタイミングで訓練に入れる。働きながらの訓練もできる。デメリットは費用が高額、ライセンス取得してもエアラインが募集しているとは限らないといったところでしょうか。
自衛隊からの転籍
これは自衛隊でパイロットになりその後エアラインに転籍するという方法です。
自衛隊でのライセンスと民間でのライセンスは種類が異なるようで、簡単に転籍できるものではなく、航空会社に転籍した後も訓練が必要です。
過去には実例は多くありましたが、最近では自衛隊のパイロットが訓練終了後すぐに退職してしまうことが問題視されており航空会社での募集もされていないことから現在では難しい方法なのかもしれません。
それぞれの「ソース」のメリットとデメリットについて
いかがでしたでしょうか? それぞれの「ソース」のメリットとデメリットを下の表にまとめました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
今後もエアラインパイロットになりたい方々を応援できるような情報を発信していきますのでよろしくお願いします👨✈️
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