みなさんこんにちは!エアラインパイロットのGOROです👨✈️
先日、仕事はパイロットです。と話すと国際線ですか?国内線ですか?と聞かれました。
そこで今日は国際線と国内線の違いについて、何が違うのか解説していきます。
国際線と国内線とは?
航空法での定義
国際線、国内線とは?という質問に対する答えは想像通りです。
日本から見れば日本と日本以外の空港を結ぶ路線は国際線。日本国内の空港を結ぶ路線が国内線となります。
航空法の定義では国際線、国際線の定義は以下の通りです。
この法律において「国際航空運送事業」とは、本邦内の地点と本邦外の地点との間又は本邦外の各地間において行う航空運送事業をいう。
この法律において「国内定期航空運送事業」とは、本邦内の各地間に路線を定めて一定の日時により航行する航空機により行う航空運送事業をいう。
航空法第2条より
関空〜成田が国際線??
しかし、関空ー成田便で国際線が飛んでいたことがあります。
どういうことかというと、成田から国際線に乗り継ぐ人のみ限定で利用できる便として運航されていました。ですので、この関空ー成田の区間のみを利用することはできませんでした。
以前にアメリカの航空会社、デルタなどがこのような便を運航していたことがあります。現在はこの区間をコードシェア便として日本の航空会社が運航しています。
また、国際線に利用する飛行機を羽田から成田へパイロットだけで輸送する(フェリーフライトと言う)仕事がたまにありますが、この場合も扱いとしては国際線になります。
従って羽田ー成田のわずか15分くらいのフライトですが、羽田で1度日本を出国して、成田で日本に入国する手続きをしています。税関では入国時に必要な書類を書いて渡したりも必要です。
カボタージュとは??
外国の航空会社が日本の国内区間を運航することを「カボタージュ」と言います。
語源については諸説あるようですが、フランス語の岬から岬の間の海岸線に沿って航海するというcaboterに由来するという説もあります。
この「カボタージュ」はシカゴ条約(国際民間航空条約)第7条にて禁止されています。従って先ほどのデルタの関空ー成田便は乗り継ぎで北米に行く人のみ搭乗可能だったのです。
資本力のある外国の会社に国内市場を奪われないようにするためのルールでほとんどの国で「カボタージュ」は禁止されていますが、EUにおいては1997年に航空自由化が実施されてカボタージュ規制は撤廃されています。海運業界においても同様にカボタージュは規制されているようです。
国際線、国内線のパイロットの違い
ではパイロットにとっては国際線と国内線でどのように違うのでしょうか?
必要な資格に違いはある??
資格の違いで言えば、「航空英語能力証明」の必要性が違います。国際線を運航するに当たっては「航空英語能力証明書」の資格取得は必須ですが、国内線においては必須ではありません。
ですので「航空英語能力証明」の試験に落ちたパイロットは合格できるまで国内線限定で仕事をすることになってしまいます。。(汗)
あとは国際線運航するのは取得しなければならない社内の資格も会社によってはあります。
国際線、国内線でパイロットは分けられているの?
答えはNOです。パイロットの必要な資格の中に「型式限定」と言う資格があります。これは大型ジェット機は自分の乗務する機種ごとに資格が必要になっています。その資格が「型式限定」です。
いろいろな機種を経験すれば「型式限定」の機種は増えますが、有効性を維持するにはその機種ごとに毎年試験をパスしなければなりません。
従ってパイロットは国際線、国内線の別ではなく、機種別に分けられていると言うことです。
自分の機種が国内線をメインにとぶ飛行機であれば国内線の仕事が多いですし、国際線をメインにとぶ飛行機であれば国際線の仕事が多いです。
B737、A320などは国内線がほとんどですし、B787は国際線ばかりです。B777やB767であれば国内線も国際線もアサインされるでしょう。
国際線と国内線、ぶっちゃけどっちが楽?しんどい?
ここからは個人的な意見のぶっちゃけ話になります。
パイロットの業務量としては1番多いのが、①地上で出発してから離陸、上昇して巡航に入るまで ②降下して空港にアプローチして着陸、ブロックインまでです。
国内線であれば1日に2〜4便飛ぶことが多いので先ほどの業務量が多い部分が便数の分だけありますが、短距離でない国際線であれば1便しか飛ばないので1回で済みます。1日の仕事量は国内線の方が多いと思います。少し極端ですが、下図の赤い部分が業務量の多い場所、青が少ない場所です。
国内線では離陸上昇、降下着陸が多いので作業量が全般的に多く、国際線では巡航が長いので作業量が少なくなるのがなんとなくお分かりいただけるかと思います。1時間の国内線のFLTも10時間の国際線のFLTも作業量は大きくは変わりません。
運動に例えると、国内線はダッシュを何本もするイメージ、国際線はゆっくりジョギングを長時間するような感じです。(個人的印象!)
ただし技量という面で言うと、国内線の方が作業量が多い=パイロットの腕の見せ所であるので、自身の腕を磨ける機会は多いと感じます。事実、国内線機種のパイロットのほうが着陸が上手な人が多かったイメージです。(個人的印象!)
国際線パイロットは1度太平洋やロシア上空に出ると緊急時や急病人が発生しても降りれる空港が少ないですしそのあたりのマネージメント能力が高い人が多いようなイメージです。(個人的印象!3回目!)
あとは生活面で大変なことはと言えば、国内線パイロットは通勤頻度が多い、朝早い便だと3時台起きが週に何回かある。国際線パイロットは時差、徹夜フライトになることがほとんど。といったことが挙げられます。
国際線と国内線で給料は違うの???
みなさん気になるお金のお話です。国内線パイロットと国際線パイロットだとどっちが給料いいの?
答えは、、、
結果的には国際線パイロットの方がいいです。
基本給や乗務手当のようなものはどの機種でも、国際線国内線にかかわらず同じです。しかし、国際線乗務は深夜、徹夜にかかります。労働基準法によって22〜05時までは給料が25%UPになると決まっていいます。そのため国際線パイロットは深夜手当が多くつくのでその分国内線パイロットよりも給料は多くなります。
最後までお読みいただきありがとうございました👨✈️ では、また!!!
コメント