【空港解説】中部国際空港 出発編

空港解説

皆さんこんにちは!エアライン機長のGOROです👨‍✈️

前回はセントレアの到着編をご紹介しましたが、今回は出発編をシェアします。セントレアからどのように飛行機が出発していくのかを解説していきます!

セントレアからの出発経路

飛行機は滑走路から離陸後、SIDという経路を飛行し航空路へと合流します。車に例えると航空路が高速道路の本線で、SIDはインターチェンジです。車がインターチェンジで加速して高速本線に合流していくように、飛行機はSIDで加速しFLAPを収納して航空路へと入っていきます。

SIDと航空路のイメージ

飛行機の出発手順についてはこちらで詳しく解説してあります。

セントレアのSID

RNAV SIDとして5方向への出発経路が準備されています。

東への出発

CHITA Departureを使用します。羽田、成田行きはこのSIDを使用します。北米方面もこのSIDを使うときもあります。

CHITA Deprture AIPより

北東方面への出発

TOYOTA Departureを使用します。東北方面の便はこのSIDを使用します。北米方面もこのSIDを使うことがあります。

TOYOTA Deoartute AIPより

北方面への出発

MEIJYO Departureを使用します。北海道方面やヨーロッパ方面の便はこちらのSID使用です。

MEIJYO Departure AIPより

北西方面への出発

OUMI Departureを使用します。九州北部や中四国方面、さらに韓国、中国方面はこのSIDを使います。

OUMI Departure AIPより

南西方面への出発

ISE Departureを使用します。九州南部、沖縄、東南アジア方面はこのSIDを使用します。

ISE Departure

SID方面別まとめ

セントレアの方面別SIDをまとめると下図のようになります。SIDの先は航空路へとつながっていきます。

セントレア方面別SIDまとめ図

SIDの環境配慮

海上にあるセントレアですが、周辺への騒音軽減を目的とした形状をSIDはとっています。

離陸後、高度が低い状態で陸上を飛行すると飛行機と民家などが近いので音は大きく聞こえますが、高度が高い状態で飛行すれば飛行機との距離は遠くなるので地上部での騒音は軽減されます。到着編でも少し紹介しましたが空港に隣接する知多半島の上空は極力飛行を避けるように工夫しています。

そのため、例えば東に向かうCHITA DepartureでRW36から離陸した場合、東に旋回した方が近道ですが、それだと硬度が低い状態で知多半島上空を飛行してしまうので、西に旋回して伊勢湾上空で上昇し高度を獲得してから東へと飛行する経路になっています。他のSIDでもなるべく海上で初期の上昇をできるように設計されています。

CHITA Departure AIPに加筆

ちょうど展望デッキから伊勢湾が見えるので、離陸後大きく旋回する飛行機が見えます。

最後までお読みいただきありがとうございました👨‍✈️

またのご搭乗お待ちしております!

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