みなさんこんにちは!エアライン機長のGOROです👨✈️
とあるニュースで職業別の年収ランキングでパイロットの年収が1位になったと聞きました。

今回はパイロットの年収についてお話ししたいと思います。
パイロットの給与体系
パイロットは時給制?固定給?? どちらも半分正解、不正解です。
パイロットの給与は固定部分と変動部分に大きく2種類に分かれます。
固定部分は機長なら何万円、副操縦士なら何万円、というように決まっています。
変動部分は何時間フライトしたかによって変わります。機長か副操縦士かによって時給は異なりますがこの変動部分はアルバイトと同じく時給制になっています。

1ヶ月のフライトタイムは少なくて40時間、多くて80時間程度です
給与のうち固定部分と変動部分の割合はだいたい50%ずつくらいです。コロナウイルスによる減便でフライトタイムが減ったり、体調不良などで休んだりすると変動部分が減ってしまいます。
国際線か国内線か、大型機か小型機かによって給与が変わることはありませんが、深夜手当はありますので国際線で徹夜や時差の多いフライトをする方が同じフライトタイムでも給与は上がる傾向にはあります。
パイロットの手当て
1番大きいのは宿泊手当です。パイロットは泊まりの多い仕事ですので、泊まった泊数に応じて手当がもらえます。会社によって違いますが、1泊5000円程度が多いようです。月に10泊程度することもよくありますのでこの宿泊手当は大きいです。


ホテル生活が長いのでマイ快適グッズを持っている人も多いです
パイロットには残業手当はありません。便が遅延したら多少フライトタイムは増えますが、月に1時間も増えることは滅多にありません。会社から出されたスケジュールでその月の月給はほぼ決まってしまいます。自分ではどうすることもできません。
通勤手当については、これも会社次第ですが実費支給のところが多いです。タクシー送迎については公共交通機関のない深夜早朝にはタクシーがつくことが多いですが、それ以外はバスや電車で通勤しています。昔は全てタクシー送迎という時代もあったようです。
パイロットの年収のリアル
厚生労働省の調査によれば、パイロットの平均年収は1725万円だそうです。冒頭のニュース記事では1600万円程度とのことでした。
これは全パイロットの平均ですので、もう少しエアラインパイロットの給与についてご紹介いたします。
まずは機長か副操縦士かによって大きく違います。機長は運航の全責任を背負うことになるのでそのぶん副操縦士より年収は高くなっています。
あとは航空会社によっても異なります。JALとANAの2社がやはり最も高額で、その次にANAやJALの子会社やスターフライヤー、ソラシドエアーやスカイマーク、最後にピーチやジェットスターといったLCCの順になります。

あくまで推定年収という形ですが何社かご紹介いたします。
| 航空会社 | 機長年収 | 副操縦士年収 |
| JAL/ANA | 2400万円 | 1500万円 |
| スターフライヤー | 1800万円 | 1000万円 |
| ソラシドエア | 1700万円 | 900万円 |
| スカイマーク | 1200万円 | 700万円 |
| ピーチ | 900万円 | 600万円 |
実際の手取り額は??
先ほどの年収に税金がかかってきます。住民税は10%、それに加えて所得税は年収1800万円以上で40%、900〜1800万円で33%、695万円〜900万円で23%かかってきます。控除などの細かい数字は割愛して先ほどの年収から住民税と所得税を引いたおよそのパイロットの推定手取り額は次の通りです。
| 航空会社 | 機長手取り年収 | 副操縦士手取り年収 |
| JAL/ANA | 1500万円 | 1000万円 |
| スターフライヤー | 1100万円 | 700万円 |
| ソラシドエア | 1100万円 | 700万円 |
| スカイマーク | 800万円 | 500万円 |
| ピーチ | 600万円 | 400万円 |

高い税率が重くのしかかっています。一般に高給取りなのかもしれませんが実際に周りのパイロットで贅沢を満喫している人はほとんどいないように感じます。
パイロットは割りに合う職業か??
パイロットとして給与を頂いておりますが割りに合っているのか??個人個人によって考え方は異なるでしょうが、私個人としては職責にあった額ではないかと考えております。
『パイロットを続けるにあたって何が大変ですか??』
という問いがあったとすれば、エアラインパイロットの答えはほぼ同じになるのではないでしょうか。

パイロットのライセンス(資格)を維持、更新していくためには毎年数回の試験と訓練を乗り越えていかなければなりません。国の規定や会社の規定、飛行機の規定などは1度覚えたら終わりでなく日々変更されていってしまいます。これらに対応するための勉強は勤務時間外にこなさなければなりません。
さらには深夜早朝勤務、国際線での時差のある勤務があるにもかかわらず航空身体検査にも毎年合格し続ける健康な体も求められています。
またコロナウイルスのように社会の景気などの影響を大きく受けるのが航空業界ですので、パイロットの年収もその影響を大きく受けます。
フライトではどんな状況であっても人命をこの手に背負っているので失敗できない緊張感もあります。
これらの大変さも含めると決して高給ではないと私は思います。

もちろん、やりがいを感じる時もたくさんあります!
今回もお読みいただきありがとうございました。
またのご搭乗お待ちしております👨✈️




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